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鹿児島に生きる。インタビュー動画(エピソード007)公開!

ホテル京セラでは、これからの旅行の有り方に着目し、鹿児島を訪れるきっかけになって欲しいと願い、鹿児島の伝統工芸や伝統食品、民芸品などに携わる職人や人にスポットをあて、鹿児島の魅力を本人の言葉で語ってもらうインタビュー動画を順次配信しておりますが、このほどエピソード007を公開致しました。

ぜひご視聴のほど宜しくお願い致します。

エピソード007は、1916年に岩切登一郎によって創業された、伝統と革新を重んじる錫製品の製造業者、岩切美功堂さんです。

岩切美巧堂では、「伝統を守る」とは、新しいアイデアと技術を取り入れつつ、基盤となる伝統技術を磨き続けることを意味します。現代の感覚を取り入れた若手職人が加わり、伝統的な手法に新しい息吹を吹き込んでいます。

当ホテル「売店もっくる」でも販売、展示を行っております。ぜひお気軽にお立ち寄りください。

岩切美功堂の創業当時は錫パイプ(蛇管)の製造から始まりましたが、より将来性があると判断し、錫器製造に転換しました。岩切登一郎氏は息子の登六氏を鹿児島の錫器製造の名門に弟子入りさせ、貴重な技術を学ばせました。その結果、岩切美巧堂の錫器は、その安全性と独特の温かみで長く愛され、技術が受け継がれてきました。

錫をミクロ単位で削る作業は、非常に繊細で高度な技術を必要とします。このプロセスでは、製品の機能性を確保するだけでなく、利用者の手触りにも細心の注意を払う必要があります。職人は、錫の内外面を丁寧に削り、同時に指先の感触を頼りにして製品の質感を判断します。この感触を通じて、錫製品の最適な厚みや質感を生み出しているのです。 茶壷(茶筒)の製造と加工は、錫職人の技術の集大成と見なされており、この分野での熟練は職人としての成熟の象徴です。「茶筒を作って一人前」という言葉は、この事実を反映しています。茶壷を作る技術は、錫加工の中でも特に高い技術と繊細さを要求されるため、これをマスターすることは、職人にとって大きな成就とされています。 茶壷の製作においては、その精密さが特に重要です。茶筒本体と、中蓋、外蓋の大きさは極めて正確に調整されており、100分の1単位の精度で合わせる必要があります。 この極めて高い精度が、茶筒の密封性を保証するために不可欠です。職人は手の感覚を頼りにして、茶筒の厚みを作り出します。この手の感覚は、単なる物理的な寸法を超えて、茶筒がどのように使用されるか、その機能性と美しさを最大限に引き出すかという点においても重要です。職人の熟練した手技と感性によって生み出される茶筒は、ただの収納容器ではなく、使う人にとっての美的な喜びと実用性を兼ね備えた芸術品となります。 創業100周年を記念して、2016年9月28日にショールーム薩摩(展示室・資料室)、ギャラリー霧島(イベントホール)、アトリエ桜島(体験室・休憩室)の3つのゾーンを設けた薩摩錫器工芸館をオープン。「ショールーム薩摩」では、常時500点の作品を展示・販売。地域の文化と技術の融合を通じて、訪れる客に新しい発見と喜びを提供しています。 

有限会社 岩切美巧堂 Instagram:iwakiribikoudo (   / iwakiribikoudo   )

薩摩錫器工芸館 【住所】〒899-4332 鹿児島県霧島市国分中央4-18-2

【TEL】0995-45-0177 【FAX】0995-45-3243 【MAIL】bikoudou@satsumasuzuki.co.jp

【営業時間】 月~土 8:0017:30 / 日 9:0017:00

■薩摩錫器工芸館オンラインショップ■

【受付時間】 月~土【8:0012:00/13:00~17:30

日曜日【定休日】 ※日曜日受付分は翌営業日以降の対応となります。予めご了承ください。 https://www.satsumasuzuki.co.jp/